書評1『金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学 』

学校ではもちろん、社会に出てからも誰からも教えてもらうことのない『お金』についての考え方を教えてくれる本です。

 

著者のロバート・キヨサキさんが子供のころの金持ちお父さんとの出会いから始まって、お金に関する考え方を教わっていきます。そして大人になってからどうやってその考えを実践していったのか、ということが書かれています。

 

最初は金持ちお父さんが小学生くらいの年の子に教えているのでとてもわかりやすくかみ砕いて説明しています。そして、そこからどんどんと考えが発展していって、読者に強烈なインパクを残していきます。

 

読みやすいので、頭にスッとはいってきて、ハッとするようなことが書いてあり、ガツンと刺激を受けます。

 

 

基本的な理念は『金持ちは自分のためにお金を働かせる』です。

 

サッカーでの"『ボールを走らせろ、ボールは疲れない』byヨハン・クライフ"に似ていますね。

 

世の中の大半の人の考えは、良い暮らしをするために、一生懸命働いてたくさん残業して、とにかく収入を増やそう!!っていうものですよね。

これこそが中流階級以下の人々だと言ってるんですね~。本の中では『ラットレース』なんて呼ばれてます。給料が増えれば増えるほど、贅沢したいって欲が出るし、色んな負債を抱えるようになって恐怖も持つようになる、そしてさらにがむしゃらに働かなきゃいけなくなる。このパターンに入ってたらどれだけ収入が増えてもずーっとこのままです。

ここから抜け出そうということなんですね~。

その方法こそがお金を自分のために働かせることと言っています。そしてその基本的な考えがこの本に書かれています。

 

 

中でも私が一番ハッとしてドキッとしたのは、投資信託に関しての部分です。

投資というと、月数万円のつみたて投資をしているだけの私にとって、投資信託中流階級のものとズバリ言われてグサッと来ました。

 

確かに、リスクは少ないけど利率は良くて年7,8%といったとこで、30年後を見据えての投資ですから、今の暮らしを変えるような力はありません。

もっとリスクを冒そうぜ!ってことなんでしょう。

 

 

影響されやすい私は、さっそく株式投資を勉強します。

「この気持ちが続くか」「株式投資が上手くいくか」はわかりませんが、そのきっかけになっただけでもこの本を読んだ価値はすごくあったと思います。

 

 

 

ただ日本で300万部、全世界で2800万部売れた本シリーズを読んだ人のほとんどがこの気持ちをもっただろうに、ラットレースを続けているっていうのは、現実を感じてしますね。